発達障害もどきの行く末

発達障害グレーゾーンと診断されたとある社会不適合者による悪足掻き。とにかく職歴が悲惨

とあるバカが、ひろゆきの「1%の努力」を読んでみた感想

1週間、ブログを更新することができなかった。記事にできるようなネタを考えることができなかったのだ。

 

さて、今回読んだのはこんな本だ。

 

西村博之ことひろゆきのことは、ほとんどの人が知っているだろう。なので彼がどういう人物かについてはここでは割愛する。

 

 

僕はたまに YouTubeひろゆきの切り抜き動画を視聴している。

 

どんな質問に対しても的確な答え(いわゆる論点ずらしもあるが…)を返しているし、インフルエンサーにありがちなポジショントークもあまりしていないという印象である。

 

この本を読んだ感想だが、僕的にはライフハック+ビジネス系の内容を詰め込んだような一冊という感じだった。

 

タイトルに「1%の努力」とあるように、なるべく頑張るという労力を割かずに結果を出すための方法が紹介されていた。

 

物事の優先順位を明確化したり、いろんなことを経験して自分の適正を知ったり、組織内で得するような上手い立ち回り方など、有益な情報がいっぱい詰まっていた。

 

その中で個人的に印象に残ったところを紹介していきたいと思う。

 

バカに向けたメッセージ

 

耳障りの良い言葉、成功者の負の経歴に惑わされるな

 

ネット上には、

 

「ありのままでいい✨」

「頑張らなくていい✨」

 

といった労いの言葉で溢れている。どれも生きてるだけで疲労困憊になりがちな日本人には刺さりやすい。

 

 

しかしそれらの言葉は、努力を怠っても構わないというお墨付きの言葉では決してない。意味としては

 

「これまでよく頑張ってきたね、お疲れ様✨」

 

に過ぎない。なので真に受けると大変なことになる。

 

 

他にも高校中退、大学中退といった負の経歴を持つ成功者たちがいる。家入一真堀江貴文スティーブ・ジョブズなんかが最たる例だ。

 

 

その経歴を一目見たバカは

 

「あの人は高校を中退しても起業家として成功してるんだから、大学を卒業して何の職にも就かないまま既卒になったオレなんて全然大丈夫だろ✨」

 

なんて努力を怠るためのお墨付きにしたり、

 

「え、あの人大学を中退しているのに、めっちゃ成功してんじゃん!よし、俺も学校辞めて起業したろ!」

 

と考えて自ら破滅したりする。

 

 

彼らは別に好き好んで学校を中退しているわけではない。

 

最初は学校に通いながら己が立ち上げたビジネスをしていたものの、徐々にビジネスが軌道に乗って忙しくなり、学校に通いながらやるのが難しくなった結果、やむを得ず中退しているに過ぎない。

 

これはほんの一例に過ぎないが、バカは成功者たちの負の経歴についてしっかり考えた方がいい。

 

若いうちに貧乏を経験しておく

 

本書では、若いうちに貧乏を経験することを推奨している。リストラなどで急遽収入がなくなった場合に、生活水準を下げることが感覚的にできるからというのが本書の主張だ。

 

どの家庭でも、いきなり子どもに大金を持たせる親などいないだろうから、無意識のうちにほとんどの人が貧乏を経験しているかと思う。僕もそうだ。

 

 

しかし僕の場合、子どもの頃に貧乏を経験した結果、意地でもお金を使わないことに執着するハメになった。

 

子どもの頃の方が楽しめたであろういろんな体験(グルメ、遠征、教育、娯楽)を放棄してしまうばかりか、むしろ

 

「そんなことをしても意味がない(に違いない)!もし何も得られなかったらお金の無駄だ!」

 

という思考になっただけだった。イソップ物語のキツネである。

 

経済的に余裕があるにも関わらず、貧乏の経験なんてするものでは断じてない。下手すると僕のように機会損失に繋がりかねない。今思えば遠慮なくお金を使っていれば良かったとすら思う。人は無駄を経験することで、無意識ながらにその無駄を省こうという思考が生まれる。

 

ライフハック

 

好きでないことや苦手なことをするとき、人はそれを努力と感じる

 

学校の勉強なんかが最たる例ではないかと思う。自分がやるべきことというのは往々にして面倒臭いしいろいろ困難である。

 

例えば好きでイラストを描いている人に、嫌々ながらイラストを描いているような人では決して敵わない。好きでイラストを描いている人は、努力を努力と感じていないからだ。

 

現実的には努力なんてしないに越したことはない。だからこそ、いろんなことを経験して自分の適性を見極め、できる限り最小限の努力で生きていく力を養う必要があるのだ。

 

アニメや漫画では努力という行為は美化されがちだが、それに影響されて不要な努力をしてしまうのは時間と労力の無駄遣いである。

 

弱者だからこそ、権利を主張する

 

相手のことを最優先させていると、次第に自分が相手の都合のいいように扱われて終わる。だからこそ、自分の要望を通すために図々しさを磨く必要がある。

 

 

店で買い物をしてレシートを受け取ったとき、明らかに買っていない商品の名前があったら、まずは店員にクレームを入れるだろう。「いやでも、なんか店員さんに申し訳ない…」などと考えているようでは、自滅の一途を辿るだけだ。

 

自分が損するんじゃないかという状況に遭遇したら、まずは周囲に対して声を上げるように努めた方がいい。周囲からは厄介者扱いされるリスクもあるが、そのおかげで周囲から都合のいいように扱われる機会も減っていく。

 

 

声を上げても状況を変えられなかったとしても、とりあえず根気強く継続していくことが大事だ。

 

まとめ

 

全体としては面白い一冊だった。僕はバリバリの仕事人間ではないので、ビジネス系の話はあまりピンと来なかったが、それでも読んでて面白かったと思う。

 

ネット世代の人たちにとって、ひろゆきを知らない人はほとんどいないだろう。ひろゆきがそれくらい有名なのは周知の事実である。

 

しかし彼の言うことを一切吟味せず、全て鵜呑みにするのは危険である。小中学生なんかにありがちだ。

 

「え、だってひろゆきが言ってたから〜」

 

なんて言ってしまっては、その時点でひろゆきの操り人形である。仮にそのせいで損をしたとしても、ひろゆきは何の責任も取ってくれない。

 

どんなにすごい人の意見でも、最初は疑うくらいの気持ちでいた方がいい。