どうも、発達障害もどきです。略して「はつしがもどき」です。
突然ですが、今回はこちらの本を読んでみました。
生活保護?何それおいしいの?
という人に向けて、ざっくり生活保護について説明します。
資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度です。
出典はこちら
生活に行き詰まっても、なんとか死なずに済む制度といったところですね。
こちらの本には、実際に生活保護を受給された人の話や、生活保護に対する偏見や誤解、そして生活保護の申請の仕方などが書かれています。
底辺な人間として、僕もそのときが来るのでは思い、実際に手に取って一読してみました。読みやすく、内容も頭の中にしっかり入ってきたのを感じました。
特にその中で、僕が印象に残った内容を、このブログで紹介していきたいと思います。
生活保護当事者による座談会
かつて生活保護を受給した、または受給していたことのある人による座談会の様子が収録されていました。
中でも印象に残ったものがいくつかありますので、少しご紹介していきたいと思います。
君はまだ若いから、生活保護は使わせないよ
適応障害という精神疾患で、仕事も断続的に続けられないにも関わらず、役所からは
「若いからガンバ!!(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡」
という理由だけで申請を断られたMさん。いやいや、病気持ってるのに若いという理由だけで追い返すってどうなのよ…。と言っても、これがまかり通っているのが現状のようですね。
支援団体に相談し、ようやく生活保護を受給できるようになるまで半年かかり、それまで貯金を切り崩しながら苦しい生活をしていたそうです。
本人だけで申請に来てもすぐに追い出されてしまいますが、支援団体の方と一緒ならすぐに申請が下りるという一例だったと思います。
生活保護を申請するときは、必ず制度について熟知している方と一緒でなければならない。そう強く思いました。支援団体の方がダメなら、弁護士に頼むのもアリかもしれません。
生活保護を検討しているなら、一人で申請に行ったらダメ、絶対!!!!!
生活保護受給者は子どもを作ってはいけないのか
これについては賛否両論にはならないと思います。
僕の意見としては作るべきではないと思います。
言い方が悪く申し訳ないのですが、生活保護を受給している時点で、自分の力ではどうしようもないと宣言しているようなものです。
そんな人が子どもを作ったとして、まともに育児をこなせるとは到底思えません。
日本は少子化ですが、自分の面倒を見れない状態の人が無理に子どもを作ったとしても、貧困の連鎖になるだけです。ピクミンみたいにとりあえず増やせば解決ってわけではないですからね。
結婚はありだとしても、子どもを作りたいのであれば、まずはどうにか生活保護から脱却し、自立した生活を送れるようになってからすべきではないかと思います。
生まれてくる子どもからすれば、生活保護が収入源の親か、しっかり自分の力で稼げる親のどちらが良いか。言うまでもないですよね。
生活保護の申請について詳しく
本書には、生活保護を受給するまでの説明を漫画にしたものがあったので、非常に分かりやすかったです。生活保護の案内を執り行うネコと、生活がギリギリな女の子、同じく生活に余裕を持てないおっさんも、みんな可愛かったですね。
生活保護で扶助されるもの
住宅扶助、生活扶助、教育扶助、医療扶助、葬祭扶助、生業扶助、出産扶助、介護扶助の8つの扶助が、必要に応じて受けることができます。
あと生活保護を受給すると、毎月の保険料の支払いが不要になります。
どういう人でも申請することができる
働いていても、収入が最低限度に満たないなら申請することができます。ただし、収入はしっかり申告しなければいけません。借金があっても、住居がなくても申請することはできますので、覚えておきましょう。
住居がなかったら、そもそもまともな職に就けません。野放しにされた結果、無敵の人と化して大暴れする可能性もあるので、役所の人は「住居のない人は申請できない」なんてウソつくなよと思います。
申請に必要なもの
・持っている全ての通帳 (記帳は済ませる)
・保険証
・給与明細 (働いている人は)
・印鑑
・家賃帳や契約書 (アパート住まいの人は)
絶対というわけではありませんが、持っていると話を進めやすくなります。
心構え
役所は必ず水際作戦で、申請者を追い返すので、しっかりと
「生活保護の申請に来ました!!」
と意思表示をしましょう。
「若いから無理?」
「家がないから無理?」
「車があるから無理?」
そんなの関係ねぇ…!!!!
覚悟すべきこと
生活保護を申請する過程で、やはりと言うべきか、面接員にあれこれ事情を聞かれます。上司に有休休暇を申請するとき以上の圧迫感があるかもしれませんが、包み隠さず、事実を話しましょう。
最後に、気に入ったフレーズ
巻末のページにて、僕は筆者のこのフレーズが気に入りました。
人間が誰かに助けを求めるためには、以下の2つの条件を満たしていなければならない。
①自分は生きるに値する、助けられるに価するという自己肯定感。
②他人や社会を、最低限度には信頼しているということ。
人間は追い詰められると、簡単にこれら2つを失ってしまいます。ギリギリになって支援を受けるより、余裕のあるうちに支援を受けた方がいいということです。
まとめ
こういった、いざというとき確実に助けになる知識こそが、心のお守りになると思います。家族や友だちが作ったハンカチなんかクソの役にも立たないってはっきり分かりますね。
僕はあまり読書はしませんが、こういった本はドンドン読んでいきたいと思っています。
みなさんも、知識をたくさん蓄えて、自分だけの心のお守りを作りましょう。
はい、発達障害もどきでした。