発達障害グレーゾーン(無能)と診断を受けた男、発達障害もどきです。
今回は読書感想文ということで、Phaさんの「どこでもいいからどこかへ行きたい」を読んでみました。読書感想文について書くのは久々ではありますが、今後も続けていければと考えています。
さて、こちら「どこでもいいからどこかへ行きたい」についてですが、ずっと前に Phaさんが執筆された「ひきこもらない」という著書を文庫本としてアレンジしたものになっています。
早速ですが、紹介していきましょう。
まず始めに、何が書かれているか
タイトル通りではあるのですが全体を通して、うんざりする日常から離れてどこか別のところへ行き、そこが飽きたらまた別のところへ行く…という感じに、一つの場所に留らず各地を転々としていき、そのとき Phaさんが思ったことや感じたことについて書かれています。
どこか別のところと一口に言っても、必ずしも県外を跨ぐ場所だけではなく、近所にはあれど行く機会が全くなかったレストランやカフェに行ったりもします。
普段とは違う場所で過ごすことで、今まで自分が送ってきた日常を俯瞰し、そこから得たものについて考えていく…というのが、本書のテーマであるのと同時に、著者である Phaさんが普段考えていることでもあります。
Phaさんを知らないという人でも、どれか一冊読むだけで Phaさんという人柄について深く知ることができます。
他にも、高速バスに乗ったり、青春18きっぷで鈍行列車を何度も乗り継ぐなど、移動時間を娯楽に変えるためのノウハウなんかも書かれているので、よく一人旅をするような人にオススメの項目もあります。
中でも特に印象の残った項目について、この記事で取り上げていきます。
個人経営の店が大の苦手
どうして苦手なのかと言われると、それはチェーン店みたくルールが統一化されていないことと、やはり店員が馴れ馴れしく話しかけてくるからです。
「お仕事は何をされていますか?」
なんて聞かれた日には、もうその店には二度と行きません。特に個人経営の散髪屋や美容院の場合、客の都合などお構いなしにガンガン話しかけてくるので鬱陶しいです。
しかし彼・彼女らに悪気があるというわけではなく、積極的に客とコミュニケーションを取ることが好印象だと思ってるからこそ、という感じですね。マジで迷惑なのでやめて欲しいです。
最も共感した一文
あんまり細かいことは覚えてないけどなんかいろいろ良い感じだった気がする。特に何も問題がなくて心が静かで穏やかな時間を過ごせたからこそ取り立てて記憶に残っていないのだろうと思う。
人間の脳というのは、悪かったことが最も記憶に残りやすいので、
「試しにアレをやってみたけど面白くなかった、逆に損した、不愉快です」
「みんながやたらと勧めてくるからソレやってみたんだがクソつまらんかった、金返せ」
といった経験の方が覚えていることが多いです。
何か未経験のものを始めるときは、「この体験でオレは変わってやるんだ!」などと過度な期待は一切せず、
「まぁたとえ上手くいかなくても話のネタにはなるな」
と思っておいた方が楽です。
生活保護について
将来的に生活保護を受ける場合に備えて、こういった知識が必要になるということで、アウトプットも兼ねて一部紹介していきます。
東京の台東区は生活保護受給率がトップであり、大阪の西成区もまた生活保護受給率が非常に高いです。
生活保護を受けるには個室の住居が必要になります。
未だに日本社会というのは "家族" というコミュニティに重きを置いており、家族を生活の基本単位として考えているため、生活保護も個人単位でなく世帯単位で支給されてしまいます。
そのため同じ家に住んでいると、一つの世帯と見なされます。シェアハウスあれば、同居している人のうち一人でも収入があると生活保護が受けられないということになります。
なのでいかに狭くとも個室として区切られてさえいれば、生活保護の支給対象になるということです。
ホームレスの人であれば、まずは最寄りの福祉団体に相談し、個室の住居を獲得した後、生活保護を受給するという流れになります。
まとめ
Phaさんの著書は、一文一文が全て私にとって名言のようなものなので、全て紹介していきたいところではあるのですが、キリがないのでここまでにします(笑)
日本社会における生きづらさというのは、ほとんどの人が持ち合わせているため、そういう人にオススメです。