曲がりなりにも僕は IT企業で底辺プログラマーとして働いている。書店に立ち寄ったときは IT関連の本にも目を向けるようになった。
そして今回、こんな本を手に取ってみた。
IT企業で働く人向けの文書作成に関する本だ。主に報告書を作成するときに重宝することだろう。
しかし読んだ感想としては
「それ、普通に働いている人なら誰でもやってるだろw」
だった。
結論から先に述べる。それから理由を述べる。
相手の立場に立って考える。上位職の人であればあるほど忙しいので、読むことに時間が割けない。なので一目で内容が分かるような書き方を心がける(箇条書きにしてシンプルにするなど)。
読み手と書き手とで知識や情報の量は全く違うため、書き手が下手に文章を省略すると、読み手が理解できないような文章になるのでなるべく省略しない。
まぁそうだよなくらいにしか思わなかった。そもそも文章がいくら上手くなったところでほとんど意味はない。会社で生きていくには、人に好かれるようなコミュ力が何より必要なのだから。
以下、個人的な粗探し
そもそも報告書というのは、他の業務と並行しながら作成することが多い。忙しいと書き方に粗が出てしまうのは当然のことだろう。
しかし著者はそんな事情には一切目もくれず、自分の気に入らない書き方をしている文章をいくつも取り上げ、それを自分で修正しながら「こうした方が分かりやすいです!」とあれこれ講釈を垂れていた。
読んだページとしては50ページにも満たなかったし、そもそも内容的にエンジニアである必要性がほとんどない。どんな業種であれ、報告書を作成する機会はある。
これ以上読んでも得られるものはないと思い、僕はそっと本を閉じたのだった。