今回はこんな本を読んでみた。
考える力を鍛え、それを上手く表現するためのノウハウ本だ。
考える力がなければ、思ってることを上手く伝えることはできないし、誤解を招いてしまうこともある。この本は考える力を磨くことに特化した一冊だ。
今回の記事では、この本の感想について述べていく。
内なる言葉と外に向かう言葉
本書では内なる言葉と外に向かう言葉という単語が使われている。
内なる言葉は考える力、外に向かう言葉はアウトプットと覚えていただければ分かりやすい。
それぞれ簡単に紹介していく。
内なる言葉
考える力のこと。これを磨くことで言葉に深みが増す。磨き方はとにかくアウトプットすること。書いたり話したり入力したりを繰り返すことで磨かれていく。
考えていることをアウトプットするということであれば、すでに僕はブログで実践しているのだが…
さらにそのアウトプットしたものに対し、「何故?」「それで?」「本当に?」の3つの質問をし、さらに再考していく。それらの質問に答えられなかった場合、考える力が足りていなかったということになる。
今まで僕は、アウトプットにそこまで時間を割いたことがなかった。とりあえずアウトプットしておけばいいと考えていた。
思考のアウトプットは一筋縄ではいかない。常に自分の気持ちに関心を持ち、頭の中で上手く言語化していく地道な作業が必要になる。精進あるのみだ。
外に向かう言葉
書いたり話したり入力したりといったアウトプットのことを指す。どれだけ上手い言い回しをしようが、これだけ磨いても言葉に重みは出ない。
ニートが偉人の言葉を借りて発言したとして、一体誰が耳を傾けるのかって話だ。
言葉に重みを出したければ、偉人になる他ないのだ。
考える力を鍛え、上手く表現する
内なる言葉を鍛える方法だけでなく、外に向かう言葉を鍛える方法もある。
アニメや漫画を見てるとよく名言を耳にすることがあるが、そういった名言が好きな方にとっては大いに参考になる。
いくつか使えそうなところをピックアップしてみた。
比喩
自分の言いたいことを何かに例えて表現する。
「もうやめて!とっくに○○のライフはゼロよ!」
完全試合をくらった球団、論破された人、その他死体蹴りにされた人に対して使われる。元ネタは『遊☆戯☆王』のアニメ版。
反復
文章の一部を繰り返すことでその部分を強調するだけでなく、リズムを生むこともできる。
「お前、後で絶対に電話しろよ!絶対の絶対だからな!!」
「これが最後のチャンスです、つまりラストチャンスです」
後者のはバカ丸出しという感じで、いかにも小泉進次郎が言いそうだが、印象に残りやすいのは確かだ。
対句
文章の前半と後半を違う意味にすることで、後半に本当に伝えたいことをアピールする。
「ボクはデブじゃない!ポッチャリ系だーー!」
「モンスターではない、神だ!!」
「金は全てじゃない...ほとんどだ!!」
「今のはメラゾーマではない、メラだ」
「今のは月牙天衝じゃ無え “剣圧”だ」
使ってみたがこんな感じか。確かにインパクトがある。元ネタはそれぞれ『NARUTO』『遊☆戯☆王』『偽物語』『ダイの大冒険』『BLEACH 』。
断定
自分の意見を主張するときは必ず「と思います」「のような気がします」といった言葉は一切使わないようにする。
僕もブログで文章を書くときは、言い切ってしまった方が良いと考えている。その方が言葉に自信が宿ってかっこいいからだ。組織をまとめあげるリーダーなんかもよく言い切ってるわけだし。
「我々は強い!」
「我々は強いような気がします」
「今日の15時から図書館に行って勉強する」
「今日の15時から図書館に行って勉強すると思います」
どちらが本当に強いのか、どちらが本当に勉強するのか、最早言うまでもあるまい。
しかし乱用は禁物で、
「我々は強い!」
と言っておきながら完全試合をされた日には目も当てられない。
命名法
言葉に新しい意味を付与する。対象となる言葉が本来持っている意味ではない、別の意味を与えることだ。
「図々しさって、とても強力な武器だ」
まとめ
内なる言葉と外に向かう言葉を、さらにすごく分かりやすく言い換えると、中身と外見である。
中身を磨けば磨くほど、外見にも良い影響を及ぼすが、僕は外見を優先して磨いた方が効率的だと考えている。
あのジャニーズの山田涼介はかつて「自分の好きな外見じゃないと中身を知ろうと思わない」という発言をしたことがある。
中身がどれだけ充実していようが、外見次第では誰からも見てもらえないのだ。
中身がスッカラカンでも外見だけ磨いておけば、少なくとも中身を見ようと思う人は現れるということだ。チャラ男なんかまさにそんな感じだし、無能な働き者である小泉進次郎も同じだ。
他に書きたいこともたくさんあったが、文字数がとんでもないことになるのでここまでにする。
『言葉にできるは武器になる。』
今の僕にとって必要な知識がいっぱい詰まった一冊だった。