今回読んだのはこんな本。
主にTwitterにおいて、生きづらい系の人に向けて頻繁に情報を発信されているreiさんの本である。
僕はreiさんのツイートをよく拝見させていただいている。生きづらい系の人の、言語化が難しい内なる叫びを、誰にでもしっかり伝わるほどに上手く言語化して発信されている。詳細についてはreiさんのツイ垢を覗いてみるといい。
今回は本書を読んだ感想について述べていきたいと思う。
著者reiさんについて
放任主義的な家庭で生まれる。吃音症なのか原因は定かではないが、子ども時代は声を上手く出すことができなかった。両親からネグレクトに近い扱いを受けていたこともあり、この時点では発達障害等の検査は受診していない。
特別支援学校出身で友だちに恵まれるが、そこでいじめに遭ったりするも、一方的にやられることはなく一矢報いることが大半だった。その他ゴミからおもちゃの模造品を作ったり、PCを拾ってエ※ゲーしたりネットサーフィンしたりもした。
高校は普通科に入学。入学後も、自分がいじめられることを想定し、制服に紙やすりや鉄板を仕込み、いじめっ子を返り討ちにした。
奨学金を借り大学に進学する。そこでオタサーに入部し女装にハマる。
就職活動の時期になり、いろんな企業に応募するも全敗。その過程で病院を受診し、自分がASD+ADHDを併発した発達障害者であると知る。
卒業後は障害者枠で就活を続け、約半年後に内定。そこでも紆余曲折ありながらも今に至る。
刮目すべきはそのアグレッシブさ
正直な話、reiさんは幼少期から障害を抱えながらも、貧富の格差やいじめに果敢に立ち向かうなど、非常にアグレッシブな印象を受けた。さらに頭の回転が早く発想力も豊かであるため、地頭も人一倍あったに違いない。
実際、reiさんのような過酷な状況下に置かれた人の大半は、我慢に我慢を重ねて心身ともに病んでしまい、下手すればそのまま何十年と引きこもりと化すだろう。しかしそんな困難からも逃げず、頑張って状況を打破したreiさんを誇りに思う。
「発達障害者は能力の凹凸があるだけで、実は才能に恵まれた存在だ!」
などと主張する人が多いが、ああいうのはreiさんみたいな極小数の事例を一般化しようとしているに過ぎない。
「発達障害=何かしら才能に恵まれている」という主張は、単にその人のスペックが高いだけの話で、発達障害の有無は全く関係ない。大半の人は健常者以下のスペックで、無能故に常に生きづらさを感じている。
基本的に発達障害(それか発達障害グレーゾーン)に生まれてしまったら、何かしら才能でもない限り詰みなのだ。
その他、本書を通して印象に残ったところ
①リターンがなければ、人はそこに投資しようと思わない
いくらブサイクがオシャレをしても結局はブサイクなままで、周りから褒められることはないしモテることもない。苦労の割に得られるリターンが限りなく少ないのだ。
これは皮下脂肪や口臭、見た目などを全く改善しようとしない中年のおじさんやおばさんと同じ理屈である。彼(彼女)らが頑張ってそれらを改善したとしても、結局周りから褒められることはないしモテることもない。
②男性必見!女性にモテるためには…!?
恋愛において、女性はよく「優しい男性」を求めるが、優しさの塊たるチー牛陰キャには一切見向きもしない。そんな女性が実際に目を向けているのは、「優しい男性」とは程遠いチャラ男ばかりである。チャラ男が嫌い・苦手と言っておきながら、結局はチャラ男に目がいく女さん(笑)
女性自身、理想の男性像がいまひとつ分かっていないばかりに適当に「優しい男性」と言っている可能性の方が高い。なので女性の「優しい男性」というのは、恋愛においては何のアドバイスとしても機能しないと考えた方がいい。
僕個人の意見として、
女性の考える「優しい男性」とは、周囲の人に対して親切であるのに加え、オスとして声が大きく押しも強いことが挙げられる。
一方でチー牛陰キャの考える「優しい男性」は、オスとして力がなく、かろうじて周囲の人に親切でいられる程度でしかない。そればかりか自分より強いと思われる人の要求には逆らえず従ってしまう。しかもその様を、自分の優しさであると思い込むという救いようのない始末である。
本音言います。
— s☀️@黒足の一味マネージャー (@s181546) 2021年4月29日
童貞メガネには残酷な事実ですがチー牛の恒常的な優しさより、クズ男のたまに見せるちょっとした優しさの方が濡れます。チー牛は優しければいいと思っているけれど優しさって誰でも手にできる1番弱い武器だからね。チー牛は存在がゴミ。
実際、優しいだけの男性は女性からモテない。モテないと嘆いている人は、一旦女性に対する優しさをかなぐり捨てて、まずはオスとしての力強さ(筋肉だけではNG)を相手に見せつけてやればいい。要するに、かしこまるよりチャラくいった方が可能性があるということだ。
まとめ
内容もそこまで複雑ではないので非常に読みやすい一冊だった。
本書は、「これをやれば必ず成功します!上手くいきます!」という主張に溢れた一般的な自己啓発本やノウハウ本では決してない。
生きづらい系の人には共感できる箇所が多い本書だが、あくまでただの読み物と割り切って楽しむことをオススメしたい。